麦秋
辞書によると、「麦秋とは、麦の穂がなり、収穫期を迎えた初夏の頃の季節のこと」とある。
病院の裏は田んぼ、目の前に耳納連山が迫る現在の地に開業したおかげで実感できる言葉です。
このあと、麦が刈り取られ、耕され、焦茶色の大地が現れたと思うと、徐々に田んぼに水がはいり、一瞬ひんやりした空気を感じ、音も水に吸収されるのか、あたりが静かになる感じがします。
あっという間に田植えが終わり、稲が育ってくると、緑に青々とし、風の通り道の稲が揺らぎ暑い夏になります。台風の洗礼をかわしたあと、稲穂が黄金の色に色づき、秋を迎えます。稲穂が刈り取られ耕された田んぼがまた、焦茶色になります。
季節の変化を色や音や匂いで感じるようになったと感じています。田舎に住まないとわからなかった事で、すっかりその変化を楽しむようになっている自分に気がつきました。