今年は好天に恵まれたせいか、桜を楽しむ時間が多かったような気がします。先週末は天気もよく、多くの方が花見を楽しまれた様子です。
さて、今回のブログは本の紹介です。
「うちの父が運転をやめません」作者:垣谷美雨 角川文庫です。
当院にも、交通違反をしたり、免許切り替え時の審査で問題を指摘され受診してを命じられた方がお見えになります。診察の経験から感じていた問題点が、この本にそのまま書かれていました。
交通の便の悪い郡部に住んでいると、車は生活に欠かせないものです。農地に出かける、近くに買い物に行く、病院に行くなど、どれも車がないと大問題です。
免許を取り、初めて車を運転した時、皆さん、その便利さ、快適さを実感し喜ばれたと思います。若い時だと、一人前の大人の仲間入りをしたような気分になった方も多いのです。だから、免許を失うことは、なんだかプライドを傷つけられたように感じる方もおられるようです。
しかし、実際高齢者の運転ミスによる事故のニュースをみると、中には死亡者も出て、場合によっては、運転者は罪に問われ懲役刑に処せられるケースもあるようです。
どのような対策いがいいのでしょうか?
車の運転をしなくなった場合に困らない体制づくりを早めに考えるのが必要ですね。
1。家族の協力体制の検討 2。電動シニアカートの早め導入
事故を起こしてからでは手遅れです。皆さん、年寄り扱いされたくありませんので、急に「運転をやめてください!免許を返納してください!」といっても、なかなかうなずくことはないと思います。
徐々に説得して、早めに対策を行うことが大事なようです。